世界設定と用語の説明になります。ネタバレ部分もあります。一応、空の軌跡~閃の軌跡Ⅲまでクリアしまとめてみた感じです。
※ 『暁の軌跡』は省いています。
■世界情勢
ゼムリア大陸西部では、西部に位置するエレボニア帝国とその東隣に位置するカルバード共和国の2大国が覇権を争っている。『空の軌跡』の舞台であるリベール王国と『零・碧の軌跡』の舞台であるクロスベル自治州は、共にこの2大国に挟まれた弱小地域となっている。
■リベール王国
『空の軌跡』の舞台。大陸南西部に位置する王国で、北をエレボニア、東をカルバードと隣接する。現在の国家元首はアリシアII世女王。千年以上の歴史を誇り、君主制を布いているが貴族制は約100年前に廃止されている。小国でありながらも豊富な七耀石資源と高い導力器技術、そして女王の巧みな外交によってエレボニア・カルバード両大国とも対等な関係を保っており、緊張感の高い両大国の間に位置する緩衝国として働いている。
七耀暦1202年には「リベールの異変」と呼ばれる事件が発生。
■地方(名前)
・王都グランセル
・地方都市ロレント
・海港都市ルーアン
・工房都市ツァイス
■エレボニア帝国
ゼムリア大陸の西部にある《黄金の軍馬》を紋章に掲げる巨大帝国。
大貴族の支配する旧い体制の国家だったが、《鉄血宰相》の異名で知られるギリアス・オズボーンの政策で全土に鉄道網が敷かれ、急速に近代化している。ユーゲントⅢ世より、「人の心を狂わせ、歪める何かがある」と。黒の史書と呼ばれるものも存在している。
■地方(名前)
・緋の帝都ヘイムダル
・近郊都市トリスタ
・近郊都市リーヴス
・クロイツェン州
・翡翠の公都バリアハート
・オーロックス砦
・交易町ケルディック
・ノルティア州
・黒銀の鋼都ルーレ
・ザクセン鉄鉱山
・湖畔の町レグラム
・ローエングリン城
・温泉郷ユミル
・ガレリア要塞
・ラマール州
・海都オルディス
・サザーラント州
・旧都セントアーク
・ブリオニア島
・紡績町パルム
・ジュライ特区
・旧ジュライ市国。
・ノルド高原
・ノルドの遊牧集落
■カルバード共和国
大陸西部でエレボニア・リベールの東に位置する民主国家。歴史は約100年と比較的浅い。現在の国家元首はサミュエル・ロックスミス大統領。移民を多く受け入れており、東方の移民による独自の文化を持つ「東方人街」というものも存在する。しかし移民を多く受け入れた弊害として治安は良好とは言えず、国内ではテロ事件も多く発生している。
■アルタイル市
カルバード共和国の最西端に位置する港湾都市。クロスベル市からは鉄道で1時間足らずの距離にあるため、アルタイル市とクロスベル市を行き交いする商人なども多い。近郊の洞窟には《D∴G教団》の拠点の一つであるアルタイルロッジが所在しているが、七耀暦1198年頃に行われた《D∴G教団殲滅作戦》によって壊滅させられ、以降は無人となっている。
■東方人街
カルバード共和国の都市。作中に登場する娯楽小説『賭博師ジャック』の舞台としても登場する。
■クロスベル自治州
大陸西部に位置し、西はエレボニア帝国、東はカルバード共和国に挟まれている。帝国と共和国の領土争いの対象となってきた地域であり、七耀暦1134年に両国共を宗主国とした自治州として成立する。レマン自治州やノーザンブリア自治州が宗主国によって国家と同等の主権を承認されているのに対し、クロスベルは緩衝地帯としての自治権を認められているに過ぎず、成立以来、両国からは事実上の属領として扱われており、委任統治費として両国に税収の10%を上納している。また、自治州法により軍隊を保有することが出来ないため、代わりに「警備隊」を保有している。リベール王国とは接していないが、同国から見て北東に位置する。中心都市のクロスベル市は大陸有数の貿易・金融都市であり、大陸屈指の銀行であるIBCの本社も所在しているが、裏ではマフィアや犯罪組織が跋扈するなど犯罪都市としての側面も内包し、「魔都クロスベル」と呼ばれている。
「碧」及び「閃Ⅱ」の騒動の結果エレボニア帝国領として合併される。
■レミフェリア公国
寒冷な気候。森林と湖に代表される風光明媚な自然を有しており、諸外国からの観光客が多く集まっている。
大陸随一の医療先進国であり、大公家縁のセイランド社をはじめとする大手の医療機器メーカーが数多く存在する。クロスベル自治州にある聖ウルスラ医科大学の設立にも協力している。経済的にもかなり裕福な国ではあるが、その一方で首都には貧困層の住民の集まるスラム街も存在する。このレミフェリアの下町は、クロスベル自治州で出版された娯楽小説『闇医者グレン』の舞台ともなった。
■公都アーデント
レミフェリア公国の首都で、北海に面した都。 昔ながらの街並みの古都と、大病院や製藥会社が立ち並ふ近代的な街並みの新市街に大別される。
■アルテリア法国
ゼムリア大陸で広く信仰されている七耀教会の総本山である都市国家。大陸中央に位置し、聖地として大陸全土から信徒が訪れる。面積は非常に小さいながらも各省庁などは揃っており、国家としての体裁は整っている。
■ノーザンブリア自治州
北方に位置する州。旧名「ノーザンブリア大公国」。かつて「塩の杭」と呼ばれる謎の物体が突如国内に出現、それによって領土の大半が塩と化したことで国家としては完全に壊滅し、自治州となる。「北の猟兵」と呼ばれる大きな猟兵団があることで有名。大公国が壊滅した以降は多くの人々が貧困や飢餓に苦しんでいる。
■レマン自治州
大陸中西部に位置する自治州。オーブメント開発の主軸を担うエプスタイン財団や、遊撃士協会の総本部がある。
■オレド自治州
大陸内陸にある小さな州。農産物や温泉などが名物とのこと。
以下★重要項目と思う
★ブレイサーギルド(遊撃士協会)
民間人の安全と地域の平和を守ることを第一の目的とした遊撃士(ブレイサー)たちによる民間団体。「支える篭手」の紋章を掲げる。本部はレマン自治州にあり、「国家権力に対する不干渉」を規約として掲げることにより、ゼムリア大陸各地に支部を持っている。中立性から、国家間交渉の仲介役をする時もある。見習いである準遊撃士から、実績を重ねて正遊撃士となる。正遊撃士はA~Gの7階級に区分されている。国家間交渉を担う関係上、上位の正遊撃士には交渉術等必要。公式での最上級階級はA級遊撃士。非公式にはさらに上となるS級が存在し、国家に大きく関わる事件の解決をした者に与えられている。物語上昇格したものや脱退したものがいる為、人物については省略。
リベール王国では動力停止問題を解決すべく、クローディア姫がギルドに力を貸してもらうように頼み、国家からの要請と処理された。
★特務支援課
クロスベル自治州において、警察内部に新たに設立された部署で、設立提案者兼総責任者はセルゲイ・ロゥ課長。ほぼ遊撃士協会と同じ。クロスベルでは警察と比べ人気のある組織と完全に内容が被ってしまっている。しかし警察官ではあるため、≪国家権力への不介入≫という、遊撃士にはやりにくい任務をできる。その為、クロスベルで起きている問題をギルドとは違う形で処理していくことで動くことができた。
★トールズ士官学院
エレボニア帝国に存在する学校。今からおよそ220年前の七耀暦984年頃(230年前という説もある。
獅子戦役を終結させた帝国中興の祖、ドライケルス大帝によって設立された歴史ある士官学校である。
大帝が学校設立時に残した 「若者よ、世の礎たれ。」 という言葉が学院のモットーとなっている。
貴族、平民でクラスは分かれているが、Ⅶ組という混合クラスを作り、帝国に≪新たな勢力≫を吹かせようとしている。発案者はオリヴァルト皇子。
★星杯騎士団
七耀教会が擁する騎士団。各シリーズにおいて主人公たちと共闘、援護などでストーリーにも関わってくる。
★百日戦役
10年前(七耀暦1192年)に、エレボニア帝国がリベール王国を侵略しようとした戦争。リベール王国は王都グランセルとレイストン要塞を除く領土のほとんどを瞬く間に占領されたが、カシウス大佐(当時)の作戦とカルバード共和国の協力によってエレボニア帝国の侵攻は失敗に終わり、両国の間で講和条約が結ばれた。この戦争は、約百日で終結している為、この名前になったよう。エレボニア帝国がリベール王国を侵攻した理由は秘匿されている。
★ハーメルの悲劇
エレボニア帝国南部にあったハーメル村を突如武装集団が襲い、村人がほぼ全滅した事件。武装集団がリベール王国製の武器を所持していたためにリベール王国による侵略行為と見なされ、前述の《百日戦役》が勃発するきっかけとなった。その実は帝国内部の主戦派が猟兵団を利用して起こした自作自演の事件であり、この事実を知った帝国上層部はこのハーメルの事件を一切口外しないことを条件として即座にリベールに停戦を申し込んだ。このため、この事件の真相は闇に葬られた完全なタブーとなっており、その真実を知る者は極一部に限られている。中心人物はレクター・アランドールの父親、「第十三機甲師団」の准将である。なお、事件を起こした関係者は全員が処刑されているが、そそのかした人物はワイスマンである。生き残りはヨシュア、レーヴェの二人だけだが・・
★帝国遊撃ギルド連続襲撃事件
身喰らう蛇主導のジェスター猟兵団による襲撃事件。空の軌跡FCでカシウスが手伝っていた事件。
★騎神
かつて、焔と大地の至宝の衝突によって発生した強大過ぎる力“巨イナル一”を封じ込めるために“魔女”と“地精”が協力して造りだした、騎士の姿をした7体の人型有人兵器です。
7体の騎神にはそれぞれ“巨イナル一”の力が封じ込められており、各個体が起動者(ライザー)と感応することで超越的な力を振います。
如何なる理由か、騎神は帝国で大きな戦いが起こる時に現れ、圧倒的な力で争いを収め、時には破壊を引き起こしてきました。
現在までに灰、蒼、緋、紫、銀、黒、金の騎神。
★相克
騎神を戦わせ、最後の一になるまで戦うこと。そして巨イナル一になること。おそらく呪い≪イシュメルガ≫を封じ込める為に現代で実行したと思う。相克が整うには戦闘などをして場を温める必要がある。その為、世界戦争を引き起こして≪黒≫の騎神と戦わせようとした。
★結社・身喰らう蛇《ウロボロス》
世界に暗躍する謎の結社。盟主と呼ばれる人物を筆頭に使徒(アンギス)や、執行者(レギオン)と呼ばれるエージェントがいる。歴史の裏で幾度も渡り合った宿敵となっている。
★蛇の使徒(アンギス)
特殊能力を持つ《結社》の実動部隊幹部。第一柱から第七柱までいる模様。
★執行者(レギオン)
圧倒的な戦闘力を誇る部隊。執行者ナンバーを持ち。蛇の使徒の手足となり計画を実行する存在だが使徒とは対等な関係らしい。また、執行者Noの大小が実力の大小に該当するとは限らない。
★オルフェウス最終計画
結社が進める謎の計画。幾つかの段階があるらしく、二つの計画が実行された。
★福音計画
ゴスペルと呼ばれる機械を用いて実験を行い、地震や洗脳といった様々な事象を引き起こさせた。輝く環を手に入れるための計画であり、ワイスマンの破滅などは全て盟主の予測の上であった。「オルフェウス最終計画」の第一段階で、盟主への《輝く環》献上をもって終了するとした。
★幻焔計画(げんえんけいかく)
「オルフェウス最終計画」の第二段階。「碧」での《零の至宝》を巡る一件が皮切りになっており、二幕構成の計画になっている。「碧」におけるクロスベルでの一連の事件が第一幕で、閃シリーズでは、エレボニア帝国での内戦の一連の事件が第二幕となっている。クロスベルでの第一幕が本格化した後はクロスベルを訪れていた《結社》のメンバーも順に次の舞台であるエレボニア帝国方面へ移動する。第一幕はノバルティスとアリアンロード、第二幕はヴィータ・クロチルダがそれぞれ主導する。第一幕では錬金術師の末裔クロイス家と密かに手を組み、彼らを支援していた。最終的にクロイス家が仕切っていた。特務支援課の前で計画は失敗?した。
第一幕では七の至宝の1つ、虚ろなる神(デミウルゴス)が、第二幕では「巨イナルチカラの欠片」と呼称される巨大人型兵器「騎神」同士の戦いが中心になった。計画は第二幕の最後の段階で、ギリアス・オズボーンを破ったかに見えたが、生きていたギリアス・オズボーンにより乗っ取られる。
1年半後に計画の奪還を目指してカンパネルラが派遣されるが、クロチルダを除く六柱の満場一致でオズボーンと共に計画を強行。
計画は完遂されるが・・・
≪七の相克≫が果たされた時、自動的に達せられる。巨イナル一が成功しようが失敗しようがどちらでもかまわない。騎神の力を一度元に戻すこと自体が目的で至宝の入手は関係なかった。至宝が消滅しようがかまわない。よって閃の軌跡Ⅳで完結した。
★13工房
結社の研究・開発部門。12の工房の総称。身喰らう蛇の研究機関。総括責任者は、F・ノバルティス博士。十三工房とは12の古代技術を持つ工房のネットワークのこと。クロスベルに存在するローゼンベルク工房もその一つ。
★ローゼンベルグ工房
クロスベルに存在するマニアの間では有名な人形工房。アルカンシェルの舞台装置なども手掛ける。ゴルディアス級の開発を行った。
★ヨルグ・ローゼンベルグ
13工房のひとつローゼンベルグ工房の工房長。
ゴルディアス級の開発者で、レンが操るパテル=マテルを製作した人物。正確には、ノバルティスが途中で奪い去り、レンに与えたもの。
彼が作る人形は表の世界でも有名な存在で、まるで生きているかのように見えると評判。
ノバルティスとは師弟関係だが、パテル=マテルの強奪、非道な実験、《神機》アイオーンを勝手にゴルディアス級の最終型と名乗っているのを不愉快に感じており、かなり嫌っている。
★黒の工房
詳細は不明。当初は鉄血宰相の協力者、内戦では貴族連合の協力者としてその存在が語られる。
13工房の中でもずば抜けた技術力を持つ要の場所らしく、ミリアムのアガートラム、アルティナのクラウ=ソラス、《C》の狙撃ライフル、赤い星座の武装などを製作した。トールズ士官学院の訓練に使われた戦術殼は此処からもたらされた。
因みにワイスマンが戦闘時に操る戦術殼も造られた?結社とは上下関係というより協力者的な関係か?
黒幕は閃Ⅲで出てきます。
★獅子戦役
七耀暦950年頃にエレボニア帝国で勃発した内戦。皇位継承を巡る内紛から端を発し、瞬く間に帝国全土が戦火に包まれた。内戦が長期化する中、後に「帝国中興の祖」と呼ばれるドライケルス大帝が挙兵し、《槍の聖女》と謳われたリアンヌ・サンドロットと《鉄騎隊》と共に内戦を終結に導く。戦後、リアンヌは生死不明となるが、その武名は後々まで伝えられていく。
★プレロマ草
クロスベルに存在していた幻の至宝の依代の高次元の霊草。元々は碧い色でクロスベルの異変後に消えたが、帝国との併合後再びあかく咲き始めた。
★魔女
焔の至宝を授かった末裔
★地精
大地の至宝を授かった末裔
★聖獣
女神の至宝の未届け役。それぞれの作品で出演しています。
★永劫回帰計画
≪オルフェウス最終計画≫の第三段階。詳細は不明。幻焔計画が完了したことにより移行したと思われる。”全てが無”に至るまで3年。1206年から3年という期間にかんする発言が盟主よりありました。
★可能世界、こちら側、大陸の外
世界設定上≪ゼムリア大陸≫は頻繁に出てきますが、それ以外は確かに出てきません。そしてその発想に至れないのは説明不能な現象は女神の存在に託して思考停止にさせる。閃の軌跡Ⅳより世界についてのあり方、その他のキャラ達の会話で出てきた言葉です。
時期をみて更新していきます。